農業少女/2001人芝居

MacGuffins
MacGuffin vol.1
「農業少女/2001人芝居」
2015.7.23(Thu) – 7.26(Sun)
作:野田秀樹
演出:古田島啓介

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マクガフィンズ通算12回目の公演において初めて、
団体名でもある「MacGuffin(マクガフィン)」という言葉を公演名に据えています。

 

▼ MacGuffinとは

MacGuffinという公演タイトルは、
『マクガフィンズで今までやったことの無いことをやる公演』という意味合いで付けました。
脚本、演出、役者など、何にも縛られず、今やりたい事をやる。
今面白いと思うものを創る。
そして、今伝えたい事を伝える。
それがこのMacGuffinという公演のコンセプトです。

 

▼ 農業少女

農業少女は私にとって未知数の塊です。

6番シードより椎名亜音さんをお迎えして、
更には舞台上でクラシックギターの生演奏で舞台を彩るという贅沢な布陣。

そして、マクガフィンズの役者紅一点、いつも舞台に凛とした一本の筋を通してくれる金魚。
安定感と爆発力という、本来ならば相反するはずのものを提供してくれる有村優太。
数多くの経験によって獲得した、圧倒的な存在感を持つ遠藤昌宏。
普段はクール、しかし舞台に上がったとたん度肝を抜く熱量で観客を引き込む八木澤翔。
そして、まっすぐな演技で躍動し、柔らかい声で空間を包み込む、主宰・黒岩拓朗。
マクガフィンズからはこのメンバーで挑みます。

女優はシングル、男優陣はダブルキャストです。
有村優太×遠藤昌宏、黒岩拓朗×八木澤翔です。

今まで混ぜたことのないもの同士を混ぜたら何が出来るのかわからないように、
私にもこの芝居がどのようになるのか、どこに着地するのか、まだ想像ができていません。
正確には、私が想像しているものを飛び越えて行ってしまうことを信じてやみません。
そして、それがお客様の想像も超えるものであることを願っています。

 

▼ 2001人芝居

旗揚げから全公演に出演し続けてきた「ミスター・マクガフィンズ」水越健の一人芝居です。

私は今までたくさんの無茶を水越にお願いしてきました。
彼はその全てを快く引き受けてくれ、その全てで私の想像を超えるものを出してくれました。
そして、今回の無茶なお願いはこの一人芝居です。

今まではその無茶もたくさんの仲間の支えがあったから乗り越えられました。
ただ今回、舞台上にいるのは彼一人です。
私は稽古では一緒に歩き、壁を乗り越えることは出来ますが、
最後に舞台上には彼一人しか残れません。
その挑戦を是非見届けていただきたい。
水越の演技は映画やドラマの吹き替え、アニメなどでも聞くことができます。
ただ、彼の生き様を、魂を直に感じられるのはここだけだと思っています。

私も魂を削って創ります。
ただ、最後はお客様と水越、その一対一を感じていただければと思います。

 

▼ 二つの作品、農業少女と2001人芝居(にせんひとりしばい)

この二つの作品はどちらも野田秀樹さんという方が書いた既成の脚本です。
どちらの作品も今から約15年前に上演されました。

しかし、この二つの作品は15年経った今も全く古びれず、
むしろ、その脚本が持っている言葉や情景が色を変えて新しい景色を見せてくれるのです。

我々マクガフィンズは別に社会に何かを問いたいとか、
世の中に何かを訴えたいとか、そんなことは微塵も思っていません。
我々が面白いと思うものを観ている人にも面白いと思ってもらいたい。それだけです。

ただ、今回のMacGuffinは少し違います。
私は単純にお客様に私が見ている景色を見てもらいたいのです。
この脚本で観て、感じたものをそのままに、その通りに感じて欲しいのです。
私がこの芝居に出会ったのは15年も前ですが、この脚本は『今』を私に語りかけてくるのです。
観に来てくださるお客様は15年前に想いを馳せつつ、そして、その今を観に来てください。

 

MacGuffins
演出 統括 古田島啓介(Keisuke Kotajima)