時々叫びたくなる衝動に駆られるんです。
芝居なんてものをやってるから尚更。

好きなように生きてるはずなんです。
僕は自由なはずなんです。
芝居なんてものをやってるから尚更。

それでも、世の中は理不尽の塊なんです。
どうにもならないことが多いんです。
その中でも足掻くんです。
芝居なんてものをやってるから尚更。

こういう世の中です。
それでも衝動に駆られるんです。
芝居なんてものをやってるから尚更。

精一杯なんです。
がむしゃらなんです。
ギリギリなんです。
芝居なんてものをやってるから尚更。

それでもやるんです。
必死なんです。
芝居なんてものをやってるから尚更。

叫びたくなる衝動。
それこそまさに僕にとっての芝居なんです。

 

叫びたくなると同時に芝居をしたいって思っちゃう。
叫びたくなると同時に稽古をしたいって思っちゃう。
叫びたくなると同時にお客さんのことを思っちゃう。

叫びたくなるということは、
やっぱり芝居が好きなんだ。

だから、やり続ける。
こんな世の中でも灯をともす。小さく、弱い灯でも。

灯のない街は暗闇だ。
音楽のない世界は絶望だ。
そんな世界が嫌だから、それがわかってるから、やっぱり叫びたくなるんだ。

 

僕らに力を貸してくれた方々。
そして僕らの公演を楽しみに、劇場へ足を運んでくださる皆様。
ほんとうに。ありがとうございます。

どうぞ、ごゆっくり。最後まで。
お楽しみください。

 

2011年5月18日

MacGuffins 演出  古田島啓介(Keisuke Kotajima)