※2013年8月13日、池袋シアターKASSAIにて行われたトークイベントを再構成したものです。
公演タイトルとフライヤー裏のあらすじ
マクガフィンズ演出 古田島:
(質問を読み上げて)「いつもタイトルが好きなんです。タイトルは後ですか?先ですか?どのタイミングで決めますか?」
マクガフィンズ脚本 横田:
ああー。
古田島:
「フライヤーの裏の小噺も好きです」
横田:
小噺!?(笑)
古田島:
一応あらすじのつもりで書いてるんですけどね。
横田:
(笑)まあ小噺ですよねぇ!
あれは私です、私が書いております。小噺を……小噺が大好きなんで。
あとはタイトルですか。タイトルをつけるのはいつかというと、全部後ですね。
一応僕も書いてる時にタイトルはつけるんですけど、無かったことにされます(笑)
「出来たよー!」つって。「じゃタイトル決めよっかー」って言われて。か、書いてあるけど!?
古田島:
全然気にしてなかった(笑)
横田:
おっかしいなー!?書いてあるんだけどなー!?つって。またタイトル決め作業が始まるんですよ。
タイトル決める時は 僕が山ほどアイデアを持ってくるんです。
「何度もすみません」の時は、候補がたしか、77個ありました。
※「何度もすみません」タイトル候補集。特にひどい幾つかを除いて大部分を抜粋。
・スヌーズ
・君に明日がこなかった
・人を傷つけないようにして逆に大量の犠牲者を出す男の恋
・リピート、アフターミー
・ああ、びっくりした
・もどる
・あの日の自分に僕がパンチ、ついでに時間も僕にパンチ
・それ問題あるよ
・くりかえしてくりかえしてくりかえす
・ろくでもない人生自由形
・賽のリバー
・すべては一瞬で終わる
・めろめろしくしく
・戻る時間はわかりかねますが折り返しこちらからご連絡します
・Re:Re:Re:Re:Re:
・なかったことにならないで
・あの子をオトす方法を述べよ、ただし時間は戻るものとする
・通算55歳の初恋
・僕らはもう友達じゃない
・ループ、アラウンド・ザ・ワールド
・問題と解答が逆流に飲まれて
・延々と間違え続ける問題
・誤答と添削
・残念、不正解です
・誤答さん
・帰る道も忘れた
・次の中から正しいものを選びなさい
・アンサー
・明日死んでもいいように
・昔の自分からうまくバトンが回ってこない
・BAD MEMORIES DO NOT OPEN
・一番暗い夜明け前
・トランプタワーの上に立つ
・聞きたくなかった
・嫌われたくないから優しくしてるんだよ
・二人の関係が二人にしかわからない理由でずっと続けばいい
・生きてさえいればなんて、それだいぶ寂しいよ
・明日また電話するね
・アクションゲームで死ぬ直前にスタートボタン押して止める意味のないあがき
・おれとお前は関係ある
・欲しいもの、恋愛の過去問集
・出会いには理由がないのに別れには理由があるの
・きみは本当に上手に壁を作るね
・世界はきっと理屈じゃないもので動いてる
・何度も壊れるわたしのバベル
・心にあいた穴をふさぐ方法まだわからない
・夕日をきれいと思う余裕すらなくなっていたんだ
・ゼロに
・戻る時間と無責任な問題
・ふりだしに、もどりつづける
・それでは最後の問題です
・問題が発生したため終了いたします
・正論は正しいがそれを武器にする奴は正しくない
・今度はどこに戻るのですか
・なんとなくを積み上げた結果がこちらです
・境目は一瞬
・もしも永遠があるとするならそれは地獄のことだね
・巻き戻され
・いま何日かわからないけど僕は変わらず君が好き
・あなた、ひどい人ね
・あなたって本当に最悪
・間違ったことを間違ってると思いながら間違えていく
・問題、好きな人の好きな人はどこのどいつ
・わかってるフリをしてたら何もわからなくなった
・コーヒーと牛乳の方がよかったかな
・真っ黒な純潔と異次元の恋
・死ぬことすらできない、びっくりしちゃうから
・毎日さよならするのは寂しいから、おやすみ
・おやすまない
・あるきっかけで過去に戻ってしまうアイツの人生
・驚かないで聞いて、実は私ね
古田島:
これ凄いのが、大体2、3日ぐらいで持ってくるんですよ!
じゃタイトル決めるからいくつか持ってきていつでもいいからって言うと、2、3日後に77個も持ってくるの!
横田:
そうですそうです。「これどう?」って古田島に見せるんですけど、その!僕の!渾身の77個が!5分後には!5個になってるんですよ!!!(笑)
古田島:
はっはっはっは(笑)
横田:
はえーよ切るの!うわー5個だーって。「何度もすみません」の時は、その5個に絞られた奴の中でさらに古田島が「おれはこれとこれだなー」って言って、次の瞬間には2個に絞られ。その2個も「じゃあこれは前のとカブってるからこっちだね」って、最後におれが決めるみたいな。
古田島:
(笑)
横田:
いつもそんな感じなんですよ。ほんとに。
古田島:
でも2、3日に77個ってよく思いつくよね。
横田:
ねえほんとに。びっくりしますよね。
古田島:
(笑)いやお前だよ!お前がやってくれてんだよ!!
横田:
もうなんか、憑いてるんでしょうね。テンションがあがっちゃってて。
古田島:
いやまあほんとに凄いと思いますよ。ええと次は、小噺について。
横田:
小噺について(笑)
古田島:
チラシの裏のあらすじなんですけど、それも横田が全部書いてくれてます。
これ凄いのが「赤鬼」の時も。「赤鬼」は横田の書いた本じゃないんですけど、いつもみたいにあらすじ書いてくれる?って聞いたら「うんいいよ」って言うんですね。
横田:
そうですね。でも、ぜんっぜん違う話ですからねそのあらすじ!
古田島:
「赤鬼」って、こんな話じゃないですからね!そんな感じはぜんぜんないですからね!
まー、どっからこれがくるんだろう!?
横田:
まー、どっからそれがくるんだろう!?ですよ!!
古田島:
ほんとに!
横田:
ちょっと「赤鬼」らしさが残ってるのは、最後の2、3行の「あの時私が食べたのはフカヒレではなかった」みたいなくだり。
古田島:
よくそこまでジャンプしたなっていう。
横田:
ジャンプしたよねえ。
古田島:
ね!ほんとに思う!
横田:
「一体誰の話なんだこれは!?」って言われたもん。知り合いが、前回公演に折り込んだ「赤鬼」のチラシを見て「やるんですよね赤鬼」って声をかけてくれて。「でもフライヤーに書いてあった話は赤鬼じゃないですよね?」って。そうなんです!赤鬼じゃないんです!!赤鬼のつもりで書いた僕の小噺なんですよね!!(笑)
古田島:
(笑)そのほうがウチらしいかなと思って。
横田:
そうなんですよ、小噺書く理由って「マクガフィンズらしいよね」っていう理由で書いてるんです。勢いを出したいんです。
古田島:
見に来てくれる人に何かしら、期待感が渡せればいいかなって思って。
横田:
要はツカミだよね。「何だこれ?」っていうね。
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