Dialogues

横田、古田島、そして水越もマクガフィンズを語る。第1回


※2013年8月13日、池袋シアターKASSAIにて行われたトークイベントで答えきれなかった質問を、俳優・水越健を交えてその日のうちに回答しました。

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質問:
「芝居を辞めよう、辞めたいと思ったことはありますか?もしある場合それはどんな時でしたか?」

 

マクガフィンズ演出 古田島:
まず、ある?「芝居やめよう」って思ったこと。

マクガフィンズ俳優 水越:
ある。

古田島:
あるんすか!?

水越:
あるある。

古田島:
いつ!?

水越:
おれ大学卒業して専門入って養成所入って、そこに2年間いて査定があって、上がれなかったじゃん。

古田島:
ああ、そっか……

水越:
あん時ちょうどマクガフィンズ作ろうとしてた時じゃん。「俺の結果まだわかんないけど、落ちたらやるわ」ってなったじゃない。
だからマクガフィンズ結成がなかったら、わかんなかったよ。

古田島:
フリーでしたもんね。

水越:
そう。フリーの時が2年間ぐらいあって、その間にまた別の事務所のオーディション受けて落ちたじゃん。
だからぶっちゃけ、マクガフィンズやってなかったらやめてた。

マクガフィンズ脚本 横田:
ああ。

水越:
マクガフィンズだけやってたら、もうすぐ30じゃん。
今は声優の仕事も頂いてるし、上があるけど、それがなかったらやめようって考えてて。上が見えないとか先が望めないと、やめたいなって思う。

横田:
つらいですよねー……それはわかります。

水越:
でも「芝居で悩んでやめる」ってのはないなって。

古田島:
うん。

水越:
「あーこの芝居できねーな、やめよー」とか「あーあいつすげーなー、あいつみたいにはできねーなー、やめよー」みたいなのは無い。それは別じゃん。やっぱ先が見えなくなった時かな。

古田島:
うん。結局やめようと思うのは漠然と先を考えた時だよね。節目になるところがあるから。
おれの場合は、大学を卒業して社会人になるっていう節目でやめて。結局またやってるけどさ。

水越:
なんにも見えなくなった時ってさ、やっぱり「これ以上ないかな」って思うじゃん。
先が見えるから続けたり、一緒にいたり、なんかしたりするわけじゃん。

古田島:
おれが芝居やめた一番の理由がさ、本書けないからなんだよね、自分で。

横田:
あー!それかー!!

古田島:
演出したいと思っても、本書ける奴がいないっていう。
だからマクガフィンズは、まあ、横田がいなかったら……
別に優劣をつけるわけではないんだけど、水越さんがいても。

水越:
いても無理だよ。無理無理無理。

古田島:
水越さんがいなきゃダメなんだけど、でも。

水越:
いても、どうしようもないもん。おれも書けないし。

古田島:
そうそうそう。

横田:
で、おれは演出ができないから。だからうまいこと噛み合ったんですよ。

古田島:水越:
そうそうそう!

横田:
古田島は本書けないけど演出はスゴイしたい人。おれは逆で、演出はしたくない。

水越:
で、映像を使いたいってなった時に、作ってくれる相川雅史がいてね。

横田:
そうそうそう。

古田島:
横田は辞めたいと思ったことはあるの?

横田:
いや、あのねー……「ちょっと離れようかな」ってのはあるよ。おれはいろんなところを転々としてたから。
それは何故かっていうと「ほんとに信頼できるやつなのかこいつは」とか、あるじゃないですか。

水越:
ああー!あるね!

横田:
で、なんかおれ「劇団入ろう」ってなった時に、とりあえず「この場所で10年続けられるかな」っていうのを最初に考えるんですよ。「これで10年きつくね?」とか。「全然先見えないけどとりあえず10年いってみようか!」みたいなのも、あるんですよね。

古田島:
おれが芝居をもう一度始めようと思った引き金になったあの団体は、何がきっかけで出来上がったの?

横田:
あれは、それまでおれがいた東京P.R.Oっていう団体に限界を感じてたんだけど、ただ次に行く場所がない。だから博打だよね。とりあえず今の環境を変えたいんだけど行き先がないから、とりあえずこれいってみっかっていう。で、その時一緒に旗揚げしたヤツのことを、おれは 「馬鹿か天才かどっちかだ」と思ってたの。

古田島:
はっはっは(笑)

横田:
そしたら、その賭けは負けたんだけど(笑)
おれはその時、本の善し悪しが判断できなかったのよ。そういうことをしてこなかったからさ。でも、本が多少悪かったとしても演出でなんとかなるかなとか、いろいろあるじゃないそういうものが。ただあの時は、両目ともダメが出たから「こいつはやべえぞ」って思って。だから初めてだよあの公演。あの公演は、公演中にマジで「巨大な隕石が降ってきて公演中止になんねえかな」って思ってたからね。

水越:
あるよね、そういうの。俺もあった。

横田:
そう。憂鬱な公演。

水越:
あるあるあるある!後輩にものすごく迷惑かけた公演とか。あれはもう……

横田:
それは、やめたくなるぐらいのダメージはありますよね。

古田島:
結果的には、それがあったから。悪いところをたくさん見てきたから、今は大丈夫という。

横田:
そんな感じかな。

 

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2014-01-15 | Posted in DialoguesComments Closed 

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