Dialogues

演出、古田島啓介のインタビューズまとめ。第4回


※ザ・インタビューズで回答した内容を加筆修正し、再構成したものです。

古田島啓介インタビューズまとめ

 

質問:
「主演の男性やヒロインの女性の組み合わせはもう固定されているのですか? 確かにお二人とも良い演技をされるし、良い組み合わせだと思います。ですがマクガフィンズの役者さんはみなさん良い演技をされるので 違った配役でも見てみたいなと思いました。こちらの配役はどのように決めるのでしょうか?」
(2013年6月7日回答)

配役は全て私が決めています。役者に何度か台本を読ませて、相性やこちらの稽古を進めていく上で誰がハマるかを想定して決めています。

劇団員に関してはこの役でこういう課題を乗り越えてもらいたいなぁと思って振る場合もあります。#7「何度もすみません」の配役を決めた段階では台本は最後まで上がっていなかったのですが、脚本を書いている横田との打ち合わせで、藤川という役が信頼している役者に任せないと大変なことになると予想出来ましたし、水越に越えてほしい壁を越えるためにはちょうど良いのではと思い、水越にお願いしました。

主役を軸に考えているのではなく、芝居全体を通してバランスや変化を考えているという感じでしょうか。横田と金魚の組み合わせはうちの劇団は確かに多いのですが、それに固定しているわけではないですし、拘っているわけでもありません。バランスや各自にお願いしたいことを振っていったらたまたまそうなってしまったというのが妥当でしょうか。

 

 

質問:
「劇団YANAGAWAという団体の演出をされるそうですが、どういった団体なのですか。 別団体の演出をする際には、やはり手法なども少し変えたりするのでしょうか」
(2013年5月27日回答)

劇団YANAGAWAは、#6「僕から見れば僕が正しい、君から見れば君が正しい」に出演してくれた黒岩拓朗主宰の団体です。マクガフィンズは元から舞台で育った役者たちですが、YANAGAWAは声優さんがほとんどです。そこが大きくマクガフィンズとは違うとこでしょうか。

演出の手法を変えるかどうかですが、自分の中にベースとなる舞台への考え方があるので、そこら辺は変えません。例えば、大雑把な言い方ですが、私の中で「役者は汗をかいてナンボ」「舞台は動くもの」みたいな考え方があって、声優さんであろうと舞台は舞台なのでしっかり動いてもらいます。

ただ、演出するときの第一の私の考え方はその役者の眠っているいい部分を炙り出せればと考えているので、まずはそれを出すのが第一です。多分、それだけで人が違うのでマクガフィンズとは違った芝居になりますし、YANAGAWAの役者はマクガフィンズよりも個性が強いので(褒め言葉です)、色彩豊かな芝居になると思います。

 

 

質問:
「マクガフィンズさんは旗揚げからずっと横田純さんの脚本で上演されていましたが、次の公演は野田秀樹さんの『赤鬼』だそうで驚きました。なぜ『赤鬼』を選んだのですか。また、横田さんはもう脚本を書かないのでしょうか?」
(2013年5月27日回答)

まず、横田はまだまだ書きます!というか、マクガフィンズは横田の台本ありきな部分もありますから書いてもらわないと困ります!なので、そこら辺はご安心を。

何故、「赤鬼」なのかという話ですが。これはちょっと長くなりますし、公演前に皆様に送るDMに同封する私からのお手紙で触れようかなと思っていたので、今回は「何故、既製脚本なのか」というお話をさせて頂きます。

マクガフィンズは今、芝居とコントの境界にあるのではないかと、感じました。
観客によって本公演またこの劇団の見方は様々であろうと思いますが恐らく
 「コントのような芝居」と思っている人も居ればまた、
 「芝居仕立てのコント」と受け取った人も居るのではないでしょうか。
(立夏、CoRich舞台芸術「僕から見れば僕が正しい、君から見れば君が正しい」レビューより一部抜粋)

このご指摘はご尤もです。このようなお声は以前からありまして、別に気にしていたわけでも、無視していたわけでもなく、私としては単純に、「お客様におもしろいと思っていただけるもの」という基準で芝居を創って行ったらこうなったという感じです。それならそれで良いんじゃないかと思いますが、実は私たちの稽古で一番時間を使っているのは前半部分のギャグシーンではなく、後半部分のシリアスシーンなんですよ。なので、こっちとしてはお客様にしっかりとシリアスな感情をお届けしたいと思っているのですが、どうしても笑いというか、シーンとしては派手な前半部分がピックアップされてしまう。それはなんか悔しいなと。

別に横田の脚本に不満があるとかではありません。ただ、これから先のマクガフィンズを考えたときに「コントのような芝居」というイメージだと結局は笑いの部分ではお笑い芸人には勝てませんし、芝居として勝負してないように思われてしまうと思ったのです。個人的には「芝居」を作っているつもりですし、お客様にもそういう風に伝えているつもりです。

ただ、お客様に届かなければなんの意味もない。じゃあ、正面から勝負しよう!と思っての「赤鬼」の公演です。

 

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2014-03-26 | Posted in DialoguesComments Closed 

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